ワイン、チーズではなかった!日欧EPA交渉で最後まで揉めた話題の関税品目とは?

 【経済インサイド】

 日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)交渉が平成29年12月に妥結した。交渉で最後まで難航したのは、日本が輸入する欧州産ワインやチーズの関税撤廃に向けた協議とされる。だが、日本の食卓を彩るこれらの品目以外に、同年7月の交渉の大枠合意直前まで妥結点を見いだせなかった“ある農産品目”があったことはあまり知られていない。日本の交渉官を最後まで悩ませたその品目とは…。

 「この農産品目も関税を即時撤廃するリストに加えてほしい」

 29年4月に東京都内で開かれた日欧EPA交渉の首席交渉官会合。ワインやチーズなど農産品についての関税交渉にメドがつきそうになった頃、突如としてEU側の交渉官がある農産品の関税撤廃を日本側に求めてきた。

 その品目は確かに、ここ数年でEU加盟国のイタリアから日本への輸入金額を増加させる大きな要因にもなっていた。「米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)が裏でロビー活動を展開していたようだ」。日本側の交渉官はEU側の狙いをすぐに察知した。

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