起業家予備軍の“甲子園”「高校生ビジネスプラン・グランプリ」活況のワケ

 本番では各チームが寸劇などを交えたプレゼンテーションを実施。プランはいずれも事業性を重視しており、商品・サービス内容、顧客、必要な経営資源を盛り込むことが不可欠で、最後に収支計画を発表する。デロイトトーマツベンチャーサポートの斎藤祐馬事業統括本部長ら8人で構成された審査員との質疑応答も踏まえ、総合的な観点から上位入賞者を決める。

 市川高校のビジネスプランは棚田の保護に向けたプロジェクトだ。

 傾斜地にある稲作地の棚田は、生活用水の源でもあり防災にも大きく寄与している。しかし、この40年で棚田は半減した。一般的な農機の投入が困難で人手に頼るため、作業が重労働かつ非効率になるのが理由だ。また、付加価値があるはずなのに「棚田米」としてのブランド力は弱い。結果として負のスパイラルが加速し、日本を代表する美しい風景が消滅する危険性もある。

 こうした現状を踏まえ開発した稲刈り機「弥生」には、狭い棚田で運用が可能となる効率的な刈り取り法を適用。必要に応じて遠隔調査も可能だ。

 グランプリの理由はプランの内容だけでなく、メンバー個々の得意分野を生かしたチーム力に加え、企業と協力するという行動力も高く評価された。例えば安全技術はリコーの協力を得て整備。棚田米というブランド米は、日本航空が機内食として活用し、通信販売も検討している。

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