コインチェックから「NEM」奪った犯人「バラマキ」で撹乱 不特定多数のアカウントに少額送りつけ、監視無効化の狙い

 取引所大手コインチェックで仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した問題で、約580億円相当のネムを奪った「犯人」とみられるハッカーが不審な動きを見せている。不特定多数のアカウント(口座)に少額のネムを送りつけているのだ。鼠小僧のような義賊というわけではなく、追跡を撹乱(かくらん)し、資金移動の監視を無効化しようとする狙いもうかがえる。

 仮想通貨は取引が全て記載される仕組みで、コインチェックからネムを奪ったアカウントもネット上では特定されており、誰でも見ることができる。1月30日から31日にかけて、このアカウントに「ネムを返して」といったメッセージや少額のネムを送るなど、連絡を取った複数のアカウントに、1~100XEM(ネムの通貨単位、1日時点の相場で80~8000円)程度のネムが送り返された。

 犯人とみられるアカウントには、ホワイトハッカー(正義のハッカー)によって目印が付けられており、資金移動した先のアカウントにも目印が付く仕組み。多数のアカウントにネムを送金することで、この目印もバラまき、監視を無効化する狙いがあるようだ。

 一方、コインチェックの顧客らが早期の返金や出金を求める「被害者団体」の結成を進めている。顧客は全国で数十万人以上いるとみられ、規模が広がる可能性がある。

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