ヤフーの次期社長は「Y」と「S」の“呪縛”を突破できるか

 【経済インサイド】

 日本のインターネットの誕生当初から、ポータル(玄関)サイトの代表として地位を築いてきたヤフーが、4月から新体制で23年目を迎えることになった。宮坂学社長(50)はパソコンでの利用が主だったヤフーをスマートフォンで利用しやすいようにするスマホシフトに成功した。しかし、社長交代の記者会見でも認めていた通り、新たなサービスを生み出せないことに苦しんだ6年間だった。宮坂氏が後任社長に指名した川辺健太郎副社長(43)は「『ヤフーは常に新しいものを最初に体験させてくれる会社だよね』といわれるようになりたい」と決意を示したが、そのためには、宮坂氏が川辺氏に期待を込めた「突破力」がカギとなりそうだ。筆者は、突破しなければならないのは「『Y』と『S』の“呪縛”」だと推測している。

 「新しいサービスを全く生んでいない。これまでのサービスという資産だけで食いつないでいる」

 ヤフーを退職した複数の元社員から幾度となく聞いた言葉だ。ヤフーの提供していたブロードバンドサービスの会員となって以来、20年近くヤフーのプレミアム会員だった筆者の印象も同じだ。スマホシフトによって、ショッピングやオークションのアプリの利用しやすさは改善されたが、改悪されたサービスもあった。また、一つのアプリをインストールすると、他のアプリの広告がスマホにたびたび通知されるなど、ヤフーのスマホシフトの印象は必ずしもいいものではなかった。

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