仮想通貨流出 取引所の安全対策不十分「犯罪者には魅力的」 SOMPOグループのサイバー保険責任者、ブラッド・ゴウ氏

 SOMPOグループのサイバー保険部門の責任者、ブラッド・ゴウ氏が産経新聞のインタビューに応じ、仮想通貨の流出問題について「多くの仮想通貨取引所は経験が浅く、ネットワークの安全対策も十分ではない」と指摘した。その上で、こうした取引所に多額の仮想通貨が置かれている状況は「犯罪者の目からみれば非常に魅力的だ」と語り、リスクの高さを強調した。

 サイバー保険市場は米国が9割を占めており、日本ではまだなじみが薄いが、ゴウ氏は20年以上前に米国でサイバー保険が登場した当初から携わっている第一人者。

 ゴウ氏は国家レベルでサイバー攻撃が行われている現状に触れ、「彼らは高度な技術と十分な財源を持っており、数カ月の準備を経て攻撃してくる。政府や軍でも耐えられるシステムを持つところは少ない」と指摘。複数のコンピューターで取引記録を監視し、安全性が高いとされる「ブロックチェーン」技術についても「扱うのは人でヒューマンエラーは起こりうる」と述べた。

 今回のようなケースを保険でカバーすることについて、引き受けるケースはあるが現状では保険料は高く、補償額は限定的になると説明。「保険に依存するのではなく、まずは事業者がセキュリティーレベルを向上させることが重要だ」とした。

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