“仁義なき”財界人引き抜き合戦勃発 経団連、同友会の副代表幹事「横取り」

 その後、政府内でもサイバーセキュリティー対策に向けたさまざまな動きが始まるなど、隅氏の提言力の高さを証明した格好だ。

 ただ、隅氏は現在、経済3団体の一つである経済同友会で副代表幹事を務めている。サイバーセキュリティーについて話した会合も、同友会の夏季セミナーでのことだった。

 実は、経団連、同友会、日本商工会議所(東京商工会議所を含む)の経済3団体では、副会長や副代表幹事、副会頭などの重要ポストを兼務しないことになっている。隅氏は経団連の副会長に就任するため、同友会の副代表幹事は辞めざるを得ない。

 ただ、同友会は経団連の会長・副会長人事の発表に先立ち、平成30年度の正副代表幹事を発表していた。任期中の隅氏の辞任は想定されておらず、今後の委員会運営などで、問題が出てくる可能性もある。

 同友会の副代表幹事を経団連の副会長に引き抜いた例は過去にもあり、その際も財界では話題になった。

 3年前のことで、同友会の副代表幹事だった日本生命保険の岡本圀衞(くにえ)会長(73)を、経団連が副会長に選んだ。岡本氏はその直前に、「消費税率を17%まで段階的に追加で増税すべき」とする同友会の政策提言を取りまとめたばかり。財界人の間では、発信力のある岡本氏を経団連がかっさらったと話題を集めた。

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