“仁義なき”財界人引き抜き合戦勃発 経団連、同友会の副代表幹事「横取り」

 このときは、同友会が経団連に猛抗議。関係者によれば、経団連もこの抗議を受け、「今後は現役の副代表幹事を引き抜くようなことはしない」と言質を取られたという。

 しかし、別の関係者によると、経団連は2年前にも、同友会から隅氏を引き抜こうと画策した“前科”があるという。

 ただ、岡本氏引き抜きの翌年だったこともあり、同友会が抗議して流れた。同友会は「隅氏の引き抜きはもうない」とみていただけに、驚きを隠せない。

 人口減少で国内市場が縮小する中、製造業を中心にグローバル化が進んでいる。各社が財界活動を引き受けるうまみは小さくなっており、財界の人材不足が深刻化しつつある。さらに、日本企業特有の相談役・顧問制度について、外国人投資家を中心に透明性などについて批判が出ており、コーポレートガバナンス(企業統治)の観点から見直しの動きが出ている。制度の廃止が進むと、財界活動を長期的に続けられる人材が減っていく可能性が指摘されている。そうなると、“仁義なき”財界人の引き抜き合戦は一層本格化しそうだ。(経済本部 平尾孝)

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