「乗り心地」改善でドライバー不足を解消できるか

【スゴ技ニッポン】

 自動車用スポーツシートメーカーのブリッド(愛知県東海市)は、トラック向けのシート事業に本格参入した。これまでに培ってきたシートの製造技術を生かして開発した、専用シート「ZAOU(ザオウ)」の販売を開始。初年度は年120脚の販売を目指す。トラック運送業界では過酷な労働環境が原因で、ドライバー不足が深刻な問題となっている。新型シートは運転手の快適な乗り心地を実現するのが売り物で、高瀬嶺生社長は「福利厚生の一環として、人手不足対策にもつながる」と話している。

 ブリッドはこれまで、主にサーキット走行のための車両で使用されるモータースポーツ向けをはじめ、さまざまな用途のシートを開発してきた。

 ザオウの製品化に当たっては、蓄積してきた技術を活用。高い位置にある椅子への乗り降りがしやすいよう、座面はフラットにした。背もたれは適度に背中を包み込む形状。また、トラックは長時間運転のため「シートがすぐぼろぼろになる」(高瀬社長)という点を考慮。表皮にはスエード調の生地、素材にはカーボン調(ブラック)のポリ塩化ビニル(PVC)を採用することで、耐久性を高めた。

 2トン型から10トンタイプ以上に至るまで、あらゆる大きさのトラックに対応できる。すでに大手運送会社などが一定量を購入するなど、順調な滑り出しを見せている。

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