シャープ、白物国内生産から撤退 配置転換で雇用は維持

 シャープは3日、八尾工場(大阪府八尾市)での冷蔵庫生産を来年9月に止め、白物家電の国内生産から撤退することを明らかにした。栃木工場(栃木県矢板市)での液晶テレビ生産も年内に打ち切る。親会社の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の製造拠点を活用するなど、生産体制の効率化を進める。配置転換などで従業員の雇用は維持する。

 シャープは経営危機から平成28年8月に鴻海の傘下に入り、経営再建に向け徹底した改革を進めてきた。需要が旺盛な中国、東南アジア地域での販売展開を強化するため、白物家電の国内生産の撤退を決めた。

 戴正呉(たいせいご)会長兼社長は3日、従業員向けのメッセージの中で、冷蔵庫生産について「コスト競争力強化が最重要課題。約2年前から慎重に検討を重ね、苦渋の決断に至った」と説明した。

 両工場の研究開発機能は残す。従業員数は今年3月末時点で八尾工場が1602人、栃木工場が663人。白物家電の国内販売は続ける。

 八尾工場は昭和34年、洗濯機の工場として稼働を始め、扇風機、電子レンジやエアコンなどを製造商品を増やしてきた。白物家電の研究開発拠点として機能するが、生産機能は約20年前から徐々に海外工場に移して規模縮小を続け、白物家電としては国内向け大型冷蔵庫だけが残っていた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ