香港出身の妻と二人三脚でアパート経営 家賃収入は年間720万円

 【定年世代の最新事情 60代への助走】

 年金受給年齢は引き上げられる。預金金利はほぼゼロ。ああ、将来への不安は尽きない。だからこそサラリーマンにとってアパート経営は憧れの的なのだ。

 けれども、落とし穴がある。

 「女性向けシェアハウス『かぼちゃの馬車』に投資した人はほんとうにかわいそう。少なくとも半分は自己資金がなくては危ういですよ」

 そう語るのは、家賃収入が年間720万円もある神山正さん(仮名、59)だ。

 元をただせば神山さんも普通のサラリーマン。社会に出て最初に就いた職はプログラマーだった。印鑑証明、住民票、戸籍謄本などに関わるシステムを作っていたが、1年もたたずに超長時間労働に音を上げ退職した。

 「半年後に新聞広告で見つけた古タイヤを輸出する会社に入社した。日本の古タイヤは品質がよく、海外で再生タイヤの材料として使われていました」

 神山さんは古タイヤの品質を見分け、輸出営業のノウハウを培い、ニッチな業界になじんだ。その上、香港出身の現在の伴侶と知り合い、33歳のときに結婚している。

 「取引先の娘だったんです。義父がやっている会社で、日本からの購買を担当していました。そのうち、所属していた貿易部が本社のある茨城に移ることになった折に思い切って35歳で独立・起業しました」

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