豪雨で大打撃の日本酒・獺祭が「島耕作」で復活するまで

『獺祭 島耕作』(共同通信社)

『獺祭 島耕作』(共同通信社)

 今や世界中で「サケ」として親しまれている日本酒。中でも、旭酒造が造る「獺祭」は50か国以上に流通し、世界各国で飲まれる日本酒の約1割を占めるといわれる。

 安倍総理がプーチン・ロシア大統領への誕生日プレゼントとして贈ったり、世界中に星付きレストランを持つフレンチの巨匠、故・ジョエル・ロブション氏がその魅力に惚れ込み、「ダッサイ・ジョエル・ロブション」としてパリにレストランをオープンするほどのトップブランドだ。他社とは異なる酒造りを展開し、広く受け入れられている。

 酒造りは通常、冬場のみ行われるが、獺祭は一年中行い、酒造りのプロである杜氏をおかず、マニュアルとデータを駆使して、若手でもできる製造法を開発した。“酒米の王様”と呼ばれる山田錦を5割以上削り、低温でゆっくり発酵させて製造する「純米大吟醸」は、華やかな香りでフルーティー、と評判だ。

 国内では2012年頃から獺祭ブームが起きて入手困難となり、正規価格(「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」720ml 5142円 など)の数倍で取引されるようになった。昨年12月には旭酒造による「お願いです。高く買わないでください」との一面広告が読売新聞に掲載されて話題となった。

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