スバル不正、ブランドへの傷深く 消費者の不安払拭に問われる実行力

 新車を工場から出荷する前に行う完成検査をめぐり、新たにブレーキやスピードメーターなど安全に関わる不適切行為が明るみに出たことは、品質が高く評価されてきたSUBARU(スバル)にとって大きな打撃となりそうだ。完成検査以外の工程でチェックを重ねていると説明したが、消費者が不安を感じれば、国内販売にも影響しかねない。中村知美(ともみ)社長ら経営陣の信頼回復に向けた実行力が問われる。(高橋寛次)

 中村氏は28日夕、東京都渋谷区の本社で開いた記者会見で新たな不正や再発防止策について説明。「ブランドの根幹をなす品質確保を最優先でやってきたつもりだが、おろそかになっていたと思われても仕方がない」と肩を落とした。社内規定を逸脱していたブレーキなどの検査に関しては、「幾重もの品質保証プロセスで確認しており、国の保安基準には適合している」(大崎篤常務執行役員)と安全性に問題はないと主張した。

 完成検査をめぐる問題が発覚した昨秋以降、同社の国内販売は10カ月連続で前年実績を下回っている。主力小型車「インプレッサ」などの新型車効果が一巡したことも背景にあるが、一連の問題の影響は否定できない状況だ。新たな不正発覚を受け、中村氏は「信頼を損ねる結果になってしまった」とブランドへの打撃を認めた。

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