豊洲新市場開業で周辺の湾岸マンションの資産価値は上がるか

10月11日に開業する豊洲市場(写真:時事通信フォト)

10月11日に開業する豊洲市場(写真:時事通信フォト)

 10月11日に豊洲の新市場が開業することで、周辺エリアがさらなる発展に向けた起爆剤になる--と期待する向きが多い。ならば、湾岸エリアにあるマンションの資産価値も上昇するのだろうか。住宅ジャーナリストの榊淳司氏が予測する。

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 豊洲の新市場開業により、江東区湾岸エリアにあるマンションの資産価値に好ましい影響をもたらすのではと考える人はいるだろう。だが、私はまったくそうは思わない。

 そもそも、今や世界的な存在となった築地市場は、魚介類の取引を行うところである。それがここまで観光地化したのは、場内と場外に美味しいお寿司屋さんがあったからに他ならない。もとをただせば、ただの魚介類の取引所なのである。

 今回、その魚介類の取引所が豊洲へと移転する。新しい市場は、現在の築地とは違って恐ろしく不便な場所にある。今の築地市場のように、銀座まで来たから「ちょっと寄るか」という気分で行けるところではない。

 そして、当初の目玉だった千客万来施設も東京五輪の後に着工される予定だという。であれば、そこは単に魚介類の取引所である。そういう場所に、今の築地市場と同じ集客力があるとは思えない。

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