“消える日本企業” 激変の就職ランクを席巻したのは…

【ビジネス解読】

 戦後の日本の安定雇用を支えてきた就職・採用活動ルールの廃止、見直しをめぐる議論が高まる中、人気の就活サイトの人気企業ランキングから“日本企業が消える”異変が起きている。そもそも、優秀な学生は大企業に就職せず、起業を選択するという時代。人気の就職先から「キャリア官僚」が姿を消し、さらには一流どころの日本企業の名も消滅しつつある。就活戦線に何が起きているのか-。

ここ数年で順位激変

 就活生の口コミが多く集まり、就活サイトの「食べログ」と呼ばれる「ONE CAREER」。その最新の「東大・京大卒業予定者就職人気ランキング(平成32年春入社)」では、ベスト10に日本企業が3社だけという衝撃的な結果が出た=ランキング表。

 ランキングには、「ボストン コンサルティング グループ(BCG)」「マッキンゼー・アンド・カンパニー」など世界的なコンサルティングを中心に、外資系コンサル、投資銀行などがずらりと並ぶ。ベスト10に食い込む日本企業は、国内最大のシンクタンク、野村総合研究所と大手商社2社だけにとどまった。

 同サイトを運営するワンキャリアの北野唯我執行役員によれば、人気のコンサルが「好業績で採用を増やし、大学の先輩が続々と活躍している」ことで、ここ2年ほどでさらに順位を上げたという。

 年収も高く成長性があるこうした企業では、企業が青田買いで囲い込むというよりも、学生が希望してインターンシップに応募していく。「数理統計学や金融工学などに精通しているのはもちろん、大学1、2年の頃からプレゼンテーションやコミュニケーションの能力などを見極め、さらに優秀な人材を選別していく」(就活の専門家)という。上位大学の学生の外資系企業人気が、就活ルール見直しのきっかけにもなっている。

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