「シェアする街」で資産価値を向上 エネルギー、土地、防災など共有でコミュニティー醸成 アキュラホームの挑戦

【経済インサイド】

 住み続けることで資産価値が高まっていく「経年増価」の街づくりが動き出した。木造注文住宅を手がけるアキュラホーム(東京都新宿区)が“シェアする街”として10月20日から前期分譲24戸の販売を始めた「ヒルサイドテラス若葉台」(同稲城市)だ。全棟に搭載した太陽光発電で得た売電収入を街の維持管理費として運用するエネルギーのシェアのほか、土地や防災、育児なども共有する。住民同士のコミュニティーを自然と育む仕掛けを作ることで景観や住環境の維持向上を促す。

共有スペースで交流

 「シェア争いのような奪い合いではなく、分かち合うシェア。1戸では無理でも“賢い”連携することで経済的にも精神的にも資産価値を向上できる」

 宮沢俊哉社長は報道関係者に公開した6月22日、街のシンボルとなる住民専用の共有施設「センターハウス」でこう語った。資産価値が下がらない街づくりをアピールするが、近隣住民が交流を図るために3~4戸に1カ所設けられるシェア空間「コモンスペース」は住民の土地拠出が前提だけに賛同を得られるか不安があった。

 しかし杞憂(きゆう)に終わりそうだ。同月30日からの一般公開では、このコモン街区について「ご近所同士、家族ぐるみのお付き合いができそう」(30代前半の女性)、「バーベキューパーティーなどを行えば盛り上がりそうだ」(同後半の男性)など理解を示す声が多かった。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ