中国の新エネ車規制 来月発動 巨大市場攻略 カギは車載電池調達 永井隆氏

 満を持して9月、中国製電池を搭載したEV「シルフィー ゼロ・エミッション(ZE)」を日産は中国で発売。広州市での店頭価格は補助金(6万800元)を差し引いて約17万元(276万円)。「つくれば売れる」はずだが、19年の生産計画は2万3000台と控えめ。電池の調達先を日産は明かしていないが、世界最大の車載電池メーカーCATL(福建省)とみられる。NEV規制が発動を直前に控え、外資はみな電池を現地調達せざるを得ない構図だ。EVの生産計画は、電池メーカーの生産計画に依存していく。

 さらに、「中国政府は電池の規格統一に動こうとしている」(自動車メーカー)という。現在、ラミネート型、角型、円筒形と大きく3つに分かれるが、形状を統一してリサイクルやリユースの環境特性を高めようとする狙いがあるようだ。

 新エネ車は中国の産業振興策「中国製造2025」の重点分野である。日米欧韓の自動車各社は、中国でのEV事業をどう展開していくのか。ロビー活動を含めて、経営手腕は試される。

  ◇

 ながい・たかし ジャーナリスト。明大卒。東京タイムズ記者を経て1992年からフリー。著書は『EVウォーズ』『アサヒビール 30年目の逆襲』『サントリー対キリン』など多数。 

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ