GM、トヨタ、VWを襲った「1千万台の呪い」が日産連合にも

 ■巨大化が仇に?

 1千万台グループのつまずき-。それが最も早く、致命的なかたちで訪れたのはGMだった。戦前から数十年間、世界最大の自動車メーカーとして君臨したが、1990年代にエコカーが台頭してからも大型のスポーツ用多目的車(SUV)やピックアップトラックを中心とした車種構成を続けた。2008年のリーマン・ショックで収益性は急激に悪化。「レガシーコスト」と言われる退職者への年金や医療費の負担も膨れ上がり、債務超過となった。09年、連邦倒産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した。

 2000年代に世界販売を急激に伸ばしたトヨタは、米国で「品質問題」による影響が深刻化した。09年の米サンディエゴでの事故を契機に、トヨタ車の電子スロットルシステムに問題があるという疑惑が浮上。同社は大規模リコール(回収・無償修理)に踏み切ったが、過熱した報道への対応も後手にまわり、10年には豊田章男社長が米議会の公聴会で証言するところまで追い詰められた。結局、米運輸省は11年、電子スロットルの欠陥を示す証拠は認められなかったとする調査結果を公表したが、すでにトヨタのブランドに傷がついた後だった。

 15年にはVWの「ディーゼルゲート事件」が発覚。排ガス測定を検知し、測定時だけ試験をクリアするソフトをディーゼルエンジン制御に組み込んでいたのだ。米環境保護庁の告発によりVWの違法行為は白日の下にさらされ、リコール費用や罰金などで、数兆円に相当するコストを支払うことになった。

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