戦略割れる自動車大手 電動化やリストラ 北米自動車ショー

 また、スポーツカーの名車「スープラ」の生産を17年ぶりに再開すると発表して会場を沸かせたトヨタ自動車は、EVから微妙に距離を置く。レンツ米法人社長は、EVは走行距離が短いなどとして、「市場で主要な地位を占めるまで何年かかるか分からず、大きな課題がある」と述べた。

 景気回復の追い風で米新車販売は昨年も1700万台の大台を維持した。だが大型減税の景気浮揚効果の減衰などを受けて、トヨタや業界アナリストらが今年は1660万台程度と前年割れを予測する。

 貿易摩擦も不安材料だ。トランプ米政権が検討中の輸入車への関税引き上げ措置は、自動車メーカーの部品供給・調達網に大きな影響を及ぼす。雇用拡大を重視するトランプ氏は、米国やカナダの工場閉鎖を発表した米ゼネラル・モーターズ(GM)をツイッターなどで厳しく批判した。

 フォードは販売不振の欧州での大型リストラを発表し、GMとの違いを際立たせた。ただ、中国経済の息切れ懸念が強まる中、メーカー各社に事業再編の圧力が強まる可能性もある。(デトロイト 塩原永久)

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