東京オートサロンに国内活性化のヒント カギは顧客目線の車造り

 トヨタ以外のメーカー各社がオートサロンに注ぎ込む熱量も高い。SUBARU(スバル)は今回、スバルのモータースポーツ活動を統括するスバルテクニカインターナショナル(STI)と共同で、先進的な走りを予感させるスポーツ用多目的車(SUV)「フォレスター」のコンセプトモデルなどを出展した。

 プレスカンファレンスに登壇したSTIの平川良夫社長は「リアルな空間でお客さまと直接対話する場を積極的につくる」と強調。これを、新車製造の最終工程「完成検査」をめぐる相次ぐ不正で揺らいだ信頼の回復につなげる決意も示した。既に、レース参戦車が活躍した歴史などを紹介するSTIギャラリー(東京都三鷹市)を改装し1月6日にリニュアルオープン。3月には、静岡県の富士スピードウェイで初のファンイベントを開く予定だ。

 ■GT-RをEVに

 扇の要だった前会長、カルロス・ゴーン被告の退場で経営基盤が揺らぐ日産自動車も存在感を発揮し、商品担当者が「騒動」を尻目に熱がこもったアピールを展開。日産が日系メーカーとして初めて参戦したEVレース「フォーミュラE」で戦う新型マシンのほか、レースで培ったノウハウをつぎ込んだスポーツカーブランド「NISMO(ニスモ)」のEVレーシングカーなどがブースに並んだ。

 オートサロンでのトークショーで、日産商品企画本部の田村宏志チーフ・プロダクト・スペシャリストはスポーツカー「GT-R」と電動車に共通する力強い走りの演出について力説。「GT-Rでずっと技術を追求してきたから、EV『リーフ』や(エンジンで発電しモーターだけで駆動する)『eパワー』の搭載車が実現できた」と強調した。その上で、EVスポーツカーの市販化を期待するファンの声に応えるように「将来、GT-Rを電気にすればいいじゃない」と聴衆に語りかけた。

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