丸紅がフィリピンで高架鉄道延伸を受注 保守・管理も目指す

 丸紅がフィリピンの首都マニラ市東西を結ぶ都市鉄道2号線の東側延伸事業(約4キロ、2駅)の軌道や変電・配電、信号などを現地企業と受注したことが6日、分かった。国際協力機構(JICA)が実施する円借款(インフラ整備のための長期・低金利の円建て貸し付け)事業で、受注額は約69億円。明電舎製の変電設備などが納入され、平成32年秋に完工予定。パートナーのフィリピン建設大手D・M・コンスンジが工事などを担当する。

 丸紅は今後、2号線の運行管理の改善を現地政府機関に提案し、保守、管理の受注も目指したい考え。

 マニラでは首都圏の渋滞緩和や大気汚染防止のため、輸送システムの整備が進められている。2号線は、マニラ市の13・8キロ(11駅)を結び、丸紅が車両や軌道など鉄道システムを受注した。今回の延伸事業はさらに東側の人口密集地を結び輸送力を増強する。

 保守や修理は現在、現地政府機関が担うが、日本製車両が故障したまま修理されないため、稼働率が低く、運行管理改善が喫緊の課題になっている。丸紅は今後、保守、修理事業の提案で受注を目指すほか、将来はデジタル技術導入による運行効率化も提案する。

 フィリピンは経済成長を背景に鉄道インフラ整備計画がめじろ押しで、丸紅は円借款事業で別の鉄道路線の受注なども目指す。

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