ZOZOがヤフーの傘下に! 前澤社長は退任「新たな道へ進みます」 売却代金2429億円ゲット

 インターネット大手のヤフーが12日、ネット衣料通販大手のZOZO(ゾゾ)に対する株式公開買い付け(TOB)を行い、買収すると発表した。株式を過半数以上取得し、連結子会社化する方針。ゾゾの前澤友作社長(43)は保有する同社株約36%のうち約30%をヤフーに売却する予定。前澤氏は同日、社長退任を発表した。

 ヤフーによる買付金額は1株2620円で、買収費用は4000億円程度になる見通し。前澤氏が株式売却により受け取る金額は2429億円になる計算だ。

 12日午前の東京株式市場、ゾゾ株には買い注文が集まっている。ヤフー株は上昇して始まった。

 女優、剛力彩芽(27)との交際でも知られる前澤氏は、社長退任後、2023年に予定されている月旅行など個人的な活動に専念するとみられる。

 ヤフーは10月に「Zホールディングス」に商号変更し、持ち株会社化する方針。同社のEC(電子商取引)事業は、19年3月期で取扱高が7692億円。楽天やアマゾンに遅れを取っており、メルカリも急成長を遂げていることから、ヤフーは年間購入者数が800万人を超えるゾゾを傘下にし、EC業界の「戦国時代」に新たな勝負に打って出る形だ。

 一方のゾゾといえば、若い女性を中心に人気で、衣料通販の最大手へ急成長した。

 しかし、18年12月に導入した会員制サービス「ZOZO ARIGATO」(現在終了)が、ブランド価値を低下させる恐れがあるとして、複数のブランドの「ZOZO離れ」を起こした。また、全身のサイズを測ることができるゾゾスーツでは、正確ではないサイズの商品が発送されるなど批判もあった。

 19年第1四半期決算では、増加を続けてきた年間購入者数が減少に転じたと発表している。

 アパレル関係者の間では以前から、「業界のEC事業としては頭打ちで、これまで以上に成長するのはもはや厳しい。前澤氏は株式を売却して、他事業の展開やリタイアも視野に入っている」との憶測もあった。

 前澤氏がこれほど早くに退任を発表したのは、今年6月からのヤフーによる子会社社長の「退陣劇」も背景にありそうだ。

 ヤフーは買収した事務用品通販大手のアスクルの岩田彰一郎社長に対して、業績不振などを理由に退陣を要求、難色を示されたため、翌月に資本業務提携の解消を申し入れた。その後、株主総会で議決権を行使し、退陣させた経緯がある。

 前澤氏は12日、ツイッターで「新社長に今後のZOZOを託し、僕自身は新たな道へ進みます」とコメントした。

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