「中国人客の導線広げる」JR西、観光誘致でアリババと提携

 JR西日本は24日、中国の電子商取引(EC)大手アリババグループと提携したと発表した。アリババの顧客層に観光情報を発信してJR西管内への中国人訪日客誘致を強化する。またアリババは、同社の電子決済サービス「アリペイ」のJR西グループへの導入を進め、消費拡大を目指す。

 JR西はアリババが持つ中国最大級の旅行サイト「フリギー」で観光施設やグルメの情報を発信し、観光列車を組み込んだツアーなどを開発、販売する。JR西の関連施設でアリペイ決済を利用すると、10%の割り引きを受けられる期間限定のキャンペーンも実施する。

 アリババはグループ全体の利用者が約7億人にのぼり、消費行動などのビッグデータを活用した戦略策定や広報PRを得意とする。JR西との提携では、京都と大阪に集中している中国人客を日本海や瀬戸内海の観光地にも送り込む考えで、アリペイ決済の導入施設を増やして消費を促し、地域活性化につなげる狙いもある。アリババと日本の鉄道会社との同様の提携は、昨年7月のJR九州に次いで2例目。

 24日に大阪市内で開かれた発表記者会見で、JR西の来島達夫社長は「アリババが持つ技術を活用し、中国全土に西日本の観光資源を発信する」と意気込んだ。アリババ日本法人の香山誠社長は「西日本の観光地にはまだまだ開拓の余地がある。各地の魅力を提供しながら、中国人訪日客の行動導線を広げていきたい」と話した。

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