うめきた地下新駅、4割完成 JR西が報道公開

 JR西日本は16日、大阪駅(大阪市北区)北側の「うめきた」地下に令和5(2023)年春開業予定の「北梅田駅」(仮称)の工事現場を報道公開した。工事は全体の4割程度が完成。開業後は梅田エリアから関西国際空港へのアクセスが向上し、2025年大阪・関西万博を前に訪日外国人客のさらなる取り込みが期待できそうだ。

 平成27年11月に着工。大阪駅から離れている東海道線支線(新大阪-福島)のうち2・4キロの区間を、大阪駅寄りのうめきた地区の地下に移設し、新駅である北梅田駅を整備する。新駅は地下2階構造。地下1階に改札、同2階に線路が4線引かれる予定。

 この日は地下2階部分に完成したホームの基礎部分や柱などを公開。JR西によると現在、地下2階の天井を施工するために足場を組み、来秋に線路の敷設に着手する見通し。

 JR西うめきた工事所の寺口貴康所長は「大阪万博で多くの方が大阪を訪れることが予想される。新駅が新たな大阪の玄関口として多くのお客さまに利用してもらえれば」と話した。

 関西国際空港から梅田エリアへのアクセスは、観光面で大きな課題だった。万博開催や、大阪誘致を目指す統合型リゾート施設(IR)の開業をにらみ、新駅の開業によって利便性が向上するとあって、観光業界関係者も期待を寄せている。

 JR西日本によると、現状では新大阪と関空を結ぶ関空特急「はるか」は大阪駅から離れた東海道支線を通り、大阪駅には停車しない。このため大阪駅から関空に向かうには、はるかより停車駅が多く速度の遅い「関空快速」に乗らなければならず、64分かかる。令和5年開業予定の新駅で、はるかに乗ることができ、所要時間は20分短縮されるという。

 さらに新駅から難波付近を結ぶ「なにわ筋線」が13年に開業すれば、はるかは同線を通る予定で、過密気味だった大阪環状線のダイヤが緩和される。なにわ筋線には南海電鉄も乗り入れるほか、阪急電鉄も十三(じゅうそう)駅と北梅田駅を結ぶ新線計画に意欲を見せており、乗客の利便性はさらに高まりそうだ。

 大阪観光局によると、訪日客は現在、梅田周辺よりも難波周辺に集中する傾向にある。担当者は「新駅開業で関空からのアクセスが向上するとともにうめきた地区の開発も進むことでまちの魅力がアップし、大阪全体の観光客のさらなる増加につながるのではないか」と期待している。

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