髪の毛より細い超電導ワイヤー開発 EVなどの用途開発へ

 線材製造の明興双葉(東京都中央区)と金属精密加工の由紀精密(神奈川県茅ケ崎市)は、髪の毛よりも細い直径30マイクロ(1マイクロは100万分の1)メートルの超極細超電導ワイヤーを物質・材料研究機構(茨城県つくば市)と共同で開発したと、5日までに発表した。

 この超電導ワイヤーは、レアメタル(希少金属)のニオブの箔とアルミニウム箔とを重ね巻きしたもの。超電導ワイヤーでは一般的なニオブチタンよりも、超電導と常電導との境目となる臨界温度が2倍と高く、超電導状態を破壊する磁場の値を示す臨界磁場で3倍と高い。

 ひずみによる特性劣化も少ないため、高エネルギー粒子加速器や核融合実験炉用の大型超電導磁石、さらに電気自動車(EV)向けの超電導モーターなどへの活用が見込まれる。

 明興双葉の持つ細い線材の加工技術、由紀精密の製造装置の開発力を結びつけて開発を続けてきた。今後、開発された試作品の性能評価を行い、早期の実用化を目指す。

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