令和元年の農産物輸出は9121億円 7年連続で過去最高も、政府目標の1兆円は未達

 農林水産省は7日、令和元年の農林水産物・食品の輸出額(速報値)が前年比0・6%増の9121億円だったと発表した。7年連続で過去最高を更新したものの、伸び率は前年の12・4%から大きく鈍化。政府目標としてきた元年の輸出額1兆円は達成できなかった。主な輸出先である香港や韓国の減少に加え、水産物の不漁などが響いた。

 江藤拓農相は閣議後記者会見で1兆円の目標未達について「この事実は真(しん)摯(し)に受け止めたい」と述べた。

 輸出先の上位5カ国・地域は前年と変わらず、トップは香港で3・7%減の2037億円。デモの長期化による混乱が影響したとみられる。2位の中国は14・9%増の1537億円、3位の米国は5・2%増の1238億円、4位の台湾は0・1%増の904億円。5位の韓国は21・0%減の501億円で、日本との関係悪化に伴う日本製品の不買運動が響いたようだ。

 大別すると、農産物が3・8%増の5877億円だったのに対し、水産物は5・2%減の2873億円、林産物は1・4%減の371億円と振るわなかった。

 品目別では、牛肉が20・0%増の296億円、日本酒などのアルコール飲料が6・9%増の660億円。前年に約4割増だったイチゴは、暖冬が生育を早めたことや海外品との競合激化で16・7%減だった。ホタテ貝は米国の豊漁などの影響で6・3%減。サバは不漁に国内でのサバ缶ブームが加わって輸出に回せる分が少なくなり22・8%減となった。植木も減った。

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