孫氏頼みの投資戦略が岐路 ソフトバンクGに物言う株主が促す変革 

 「世界有数のアクティビスト(物言う株主)がメッセージを出すことでSBGの評価が変わる可能性がある」と東海東京調査センターの石野雅彦シニアアナリストは指摘する。孫氏は会見の場などで毎回「株価が安すぎる」と訴えてきただけに、株価浮揚のためにエリオットを呼び込んだとの見方もある。

 今後はエリオットがどのような要求をしてくるかが焦点になる。一部報道では取締役の独立性や多様性の向上、運用額10兆円規模のソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の投資プロセスを検証する委員会を設置させたいという。SBGは「株主からのフィードバック(提案)を歓迎する」とした。

 SBGは、SVFの巨額の資金力を武器に将来有望なAI(人工知能)関連の未上場企業に出資して自立的に経営させ成長を促す「AI群戦略」を推進し、順調に利益を上げてきた。だが、相次ぐ投資失敗によって孫氏の目利きで巨額を動かす投資スタイルへの視線も厳しくなりつつある。「名うての物言う株主であるエリオットとどのような対話を展開していくのかが今後のポイントだ」と松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは語る。(万福博之)

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