コクヨ、ぺんてる株の買い増しを断念

 コクヨは14日、敵対的買収による子会社化を目指していた筆記具大手ぺんてる(東京都中央区)について、目標としていた株式の過半数取得を断念する考えを明らかにした。黒田英邦社長は大阪市内で開いた決算記者会見で、「今後は筆頭株主としてぺんてるの企業価値向上に貢献し、協業に向けて協議する場をつくっていきたい」と述べた。

 コクヨのぺんてる株買い付けをめぐっては、ぺんてるが激しく反発。ぺんてるを支援する文具大手プラス(東京都港区)も株式を買い進めた結果、コクヨの保有比率は約46%にとどまり、目標の過半数には届かなかった。一方、プラス・ぺんてるは両社を支持する株主を合わせると、50%を超えたと主張している。

 黒田社長は株式の買い付けが過半数に届かなかったことについて、「ぺんてる経営陣や株主のOBらとのコミュニケーションがうまくとれなかった」と振り返った。

 この日の会見では黒田章裕会長が3月27日付で、代表取締役を退任することも発表された。黒田会長は退任理由を「コーポレートガバナンスの強化と取締役の若返りを図る」とし、非常勤の会長職として財界活動を継続するとした。

 コクヨが同日発表した令和元年12月期連結決算は、売上高が前期比1・6%増の3202億円、本業のもうけを示す営業利益は8・5%減の167憶円、最終利益は7・5%増の153億円だった。

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