押印要件は多種多様 はんこロボ発進、逆風下でも書類の山と戦う

【粂博之の経済ノート】

 仕事の効率を低下させるとして悪役になってしまった、はんこ。電子署名に移行すべきだとの指摘はあるが、押印を要件とする手続きは多種多様で一気には進められない。そんな中、書類を1枚1枚めくって押印できるロボットが登場した。はんこ文化を風刺する製品にもみえるが、いたって真剣に作られている。この夏から本格的に売り出され、導入に向けて検討に入った企業もあるという。

書類まとめてお任せ

 アーム先端にセットされたはんこを朱肉に押しつけ、なめらかな動きで押印欄へ。処理した書類は、アームや定規のような道具を使ってめくり次の書類をセット…。

 産業用ロボットメーカーのデンソーウェーブ(愛知県)が開発したロボット「COBOTTA」だ。一般的なオフィスのデスクに置けるサイズで、重さは約4キロ。ロボットアーム、カメラ、スキャナーなどを備えており、とじた書類のページを繰って表面に光線を走らせて読み取り、データ保存することもできる。

 日立キャピタルと日立システムズがプログラム作成などで協力した。昨年末に発表し、ようやく実証実験が終了。7月からロボット利用の月額制サービスを売り出した。

 人間が目を通し押印してもよいと確認した書類をまとめてロボットにセットすることを想定している。大量の書類がある場合、昼休み前や帰りがけにセットしておけば、午後一番や翌日の始業前に作業が終わっているというわけだ。

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