日本で初めて劇場公開されるパキスタン映画「娘よ」 アフィア・ナサニエル監督に聞く 「パキスタンにも新時代が」

 【映画深層】

 日本ほど世界中の多種多様な映画が劇場公開される国はないといわれるが、パキスタンの作品はこれが初めてになる。しかも手がけたのは女性監督で、インドとの国境に近い山岳地帯で撮影されたロードムービーというから、思い切り興味をそそられる。政情不安の同国だが、「映画だけでなくメディア全般で自由が与えられるようになった。多くの女性が娯楽産業に携わるようになってきていますよ」と、来日したアフィア・ナサニエル監督(42)は笑顔をのぞかせる。

 10歳で嫁がされる娘

 この作品は、3月25日から東京・神保町の岩波ホールで公開される「娘よ」。ナサニエル監督の長編第1作で、実話を基に構想から10年をへて完成した。

 物語はパキスタン北部、カラコルム山脈の麓が舞台になっている。多くの部族が衝突を繰り返す地域にあって、部族長のドーラットは、和解の条件として、10歳の娘、ザイナブを敵対する部族長の妻に差し出すことを承諾する。

 しかし、自身も15歳でドーラットに嫁がされたザイナブの母、アッララキは、娘につらい思いはさせまいと、ザイナブを連れて村を逃げ出す。

 それは、双方の部族にとって許されざる行為だった。

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