「ポスト宮崎駿」に“第4の男”あり 庵野、細田、新海3氏に続き…アニメ「ピンポン」で覚醒

 出版、テレビが右肩下がりの中、2016年も興行収入が過去最高を更新している映画産業。さらなる進化のカギを握るのは“ポスト宮崎駿”の存在だと目されるが、映画解説者の細野真宏氏は新たなキーマンの存在を指摘する。

 昨年の映画業界の好調は『君の名は。』の新海誠監督と、『シン・ゴジラ』の庵野秀明総監督という2人のクリエーターの存在が大きい。

 私は『君の名は。』公開前の映画評で新海監督が「ポスト宮崎駿」になれるかが焦点だと書いた。日本で作品が軒並み興収100億円を超える大ヒットを続けるクリエーターは宮崎1人だけで、「ポスト宮崎」の存在が映画界を大きく左右するからだが、図らずも昨年の結果はそれを示している。

 「ポスト宮崎」は、『ヱヴァンゲリヲン』の庵野氏と『バケモノの子』『サマーウォーズ』の細田守監督の2人に新海氏が加わった形だ。

 ただ、実は、もう1人の有力なクリエーターが日本にはいるのだ。それが19日公開の『夜明け告げるルーのうた』の湯浅政明監督である。

 湯浅監督が本格的に覚醒を始めたのは、松本大洋原作の『ピンポン』のアニメ化だ。テレビアニメの限界を超えたような完成度で、15年の東京アニメアワードで『アナと雪の女王』と並び「アニメーション オブ ザ イヤー」に選ばれた。

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