“絶交”していたセザンヌとゾラはひそかに会っていた? 映画の仮説を証明する1通の書簡…“芸術の秋”にぴったりな「セザンヌと過ごした時間」

 秋めいてきた昨今、「芸術の秋」にぴったりな映画「セザンヌと過ごした時間」が2日、公開された。「近代絵画の父」と言われる仏画家ポール・セザンヌ(ギヨーム・ガリエンヌ)と文豪エミール・ゾラ(ギヨーム・カネ)との友情を描いた作品。セザンヌをモデルにしたとされる小説「制作」をゾラが1886年に発表したことから2人は絶交したが、脚本も書いたダニエル・トンプソン監督(75)は2人がその後もひそかに会ったとする仮説を立てた。

 映画は、1888年にゾラの別荘をセザンヌが訪れ再会するシーンから始まる。少年時代に学校でいじめられているゾラをセザンヌが助けて以来、固い友情で結ばれた2人だったが、「居酒屋」や「ナナ」といった小説が評判になり富と名声を得たゾラに対し、協調性に欠け、故郷の南仏エクサンプロバンスにこもって独自の絵画表現を探求するセザンヌは孤立を深めていく。

 2人に関する本や資料を調べたトンプソン監督は「『制作』が出版された翌年から書簡のやりとりが少なくなり疎遠になっていった」と明かす。その2人が再会するというのは監督のフィクションだが、既に脚本を書き上げていた2014年に、この仮説を証明するような出来事が起きた。

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