【TVクリップ】女優、緒川たまき 現実に疲れた大人のために 自分とは正反対の役 意外なお手本は…

■「全力失踪」(NHKBSプレミアム、日曜午後10時)

 「悪気はないんですが、夫に『逃げられても仕方ないよ』という言動をストレートにぶつけるから、演じていてハラハラするんです」

 会社にも家庭にも居場所がなく、死亡したと見なされる「完全失踪」を目指す磯山武(原田泰造)の妻、聖子を演じる。仕事で知り合った武とは、姉御肌でつき合ってきたため、結婚した後も何かと上から目線。小学生の娘(鈴木梨央)や自分の食事とは別に、武には賞味期限切れのパンを食べさせるなど、夫を軽んじている。

 印象深いのは、武が大切にしていた帆船の模型などを瓶に入れたボトルシップを庭に放り出すシーン。ボトルシップを見つけた武は、「捨てることないよ…」とつぶやき、落ち込む。

 「趣味というのは他人が土足で踏み込んではいけない部分だと思うんですけどね」と語る自身は、「1人でいることが趣味」で、家族や友人にもそうした部分を「尊重してもらっている」という。「大勢で騒ぐのもいいんですけど、1人でいるときの方が好きなんです」とほほえむ。

 「誰かに何かを強制したり、争ったりするのが苦手」なだけに、正反対の性格の聖子を演じるのは難しい面もあった。そこで、役作りの参考にしたのは飼っている雌の三毛猫。

 「ちょっと物音がしただけでも毛を逆立てて攻撃態勢を取るくらい激しい気性。でも、何にでも過敏に反応するのが、かえって愛らしいんですよね」とべたぼれだ。そんな愛猫の姿を聖子と重ね、「かわいいところもあるんですよ」。

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