なぜ「けものフレンズ」は2017年の“覇権アニメ”になったのか

 今年のアニメを振り返るうえで欠かせない1作が、1~3月に放送された「けものフレンズ」(テレビ東京系など)だ。謎が謎を呼ぶ展開に、耳に残る独特のセリフ回し、そして骨太かつ多様性あふれる世界観。これらの要素が国内外のアニメファンの心をつかみ、第2期の制作も決定した。放送前は話題にほとんど上らなかった深夜アニメが、なぜインターネット上を席巻する“覇権アニメ”(その年や季節を代表するアニメの意味)にまでなったのか。

異例の1200万回再生

 「けものフレンズ」はアニメだけではなく、ゲームや漫画などさまざまなメディアで商品展開する、いわゆるメディアミックス作品だ。

 物語の舞台は、世界のどこかにあるとされる巨大動物園「ジャパリパーク」。主人公・かばんちゃんは、「自分が何の動物か」を確かめるため、ネコ科のサーバルの擬人化であるサーバルちゃんらとともに旅をする。

 アニメ版は今年1月~3月に放送。当初はダークホース的存在だったが、徐々にネット上で知名度を上げていき、今年最も話題となったアニメにまで成長した。インターネットのニコニコ動画にも配信されたが、再生回数は、第1話のみで1200万回超えという異例の数字を記録した。放送時期は未定だが、第2期の制作も決定している。

 人気はアニメファンの間に留まらない。食品メーカーやコンビニなど多くの企業が同作とのタイアップを実施し、題名は毎年恒例の「現代用語の基礎知識選 ユーキャン新語・流行語大賞2017」で、今年を代表するノミネート30語に選出された。また、同作に出演する声優チームは歌手として「ミュージックステーション」や「FNS歌謡祭」などへの出演も果たした。

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