市川森一脚本賞を受賞した金子茂樹さん「せりふを重ね、ドラマ生み出す」

 「自分がどう評価されているのか、なかなか見えにくい。だから栄誉ある賞をいただけてうれしい。一生懸命書いてきてよかった」

 昨年放送された「ボク、運命の人です。」(日本テレビ系)で28日、テレビドラマの新進脚本家を顕彰する「第6回市川森一脚本賞」を受賞した。

 ヒロイン、晴子(木村文乃さん)を“運命の人”と信じる主人公、誠(亀梨和也さん)が、謎の男の助言を得て、何度振られても告白し続ける-というラブコメディー。選考では発想の斬新さと構成力、豊かな表現力が高く評価された。

 「もともと物を考えたり書いたりすることが好き」で、20代半ばから脚本を書き始めた。脚本コンクールで落選し、一時は脚本家の道を忘れかけたこともあったが、平成16年、「初仕事納め」で、「フジテレビヤングシナリオ大賞」を受賞。その後、「プロポーズ大作戦」(19年、フジテレビ系)、「きょうは会社休みます。」(26年、日テレ系)など数々のドラマを手がける。

 テレビ離れも叫ばれるなか、「どうしたらたくさんの人に次回も見てもらえるか」を重視。「偶然チャンネルを合わした人にも魅力的に思ってもらえるよう、まじめな場面でも細かく笑いを入れるなど、意識して作っている」と話す。

 「せりふを重ねることでドラマを生み出したい」という強い思いがある。恋愛ものの作品が多いのも、近年人気が高いが、「会話が型にはまりがち」な医療、刑事ドラマは書きたくないからだ。「今は企画が通りにくいホームドラマや群像劇もぜひ手掛けてみたい」と夢を語った。(兼松康)

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