劇場アニメ「リズと青い鳥」特別なものとして届けたい

 【映画深層】

 アニメーションは年季がものをいう世界だと思っていたが、この若さですでに4本目の劇場作品というのだから恐れ入る。4月21日公開の「リズと青い鳥」は、前作「映画『聲(こえ)の形』」(平成28年)で国際的に評価を受けた山田尚子(なおこ)監督(33)が、高校の吹奏楽部を舞台に現実と童話の2つの世界を対比させて描いた意欲作だ。監督という立場について「責任も感じるが、この作品をこう読み取っていくということをダイレクトに表現できる立場。それが一番のやりがいかな」と笑顔を見せる。

指先から瞳の動きまで繊細

 4月4日、東京都内で行われた「リズと青い鳥」の完成披露上映会。主役2人の声を演じた種崎敦美(たねざき・あつみ)と東山奈央(とうやま・なお)、ゲスト声優の子役、本田望結(みゆ)とともに山田監督が登壇すると、会場を埋め尽くしたアニメファンから大きな拍手がわき起こった。

 すでに作品を見た東山が「いつまでもこの空気に浸っていたいと思うくらい」と感動を口にすれば、種崎も「指先、髪の毛1本1本から瞳の動きまですべてが繊細で、私たちのお芝居の前に絵がお芝居をしてくれていた」と絶賛の嵐に、山田監督は「京アニ(京都アニメーション=監督が所属する制作会社)のスタッフたちみんな喜びます」と盛んに照れていた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ