「ぐんま国際アカデミー」高等部教諭の小田浩之さん監督作品 米映画祭で最高賞に輝く 群馬

 自主制作映画対象のインディペンデント映画祭で世界で最も歴史があり、今年で51回目を迎えた「ヒューストン国際映画祭」(4月20日~29日、米テキサス州)で、ぐんま国際アカデミー(群馬県太田市)高等部社会科教諭の小田浩之さん(45)が監督した作品が、短編映画(ファミリー映画部門)最高賞のプラチナ賞に輝いた。文豪・太宰治の小説「女生徒」に触発されたという受賞作は、多感な少女を主人公にした透明感のある作品で、6年かけて完成させた。国内外の学校を転々とし、教(きょう)鞭(べん)をとりながら映画づくりを学んだ経験が実を結んだ。(斎藤有美)

 受賞作は「Schoolgirl(スクールガール)」。聴覚障害を抱える少女と、思いを寄せる先輩との交流を描き、自身のハンディキャップを隠しながら文通で思いを伝えていく-というストーリー。小田さんが自ら脚本、撮影も手掛けた。

 触発された太宰作品は、14歳の少女の一日を独白体で綴(つづ)った昭和14年の短編「女生徒」。太宰の代表作の一つとされる。

 映画づくりに乗り出したのは、前職のフランス中部トゥールの日本人学校教諭時代の平成22年。

 「高校の卒業制作で映画を作りたい」と生徒から提案され、太宰の「女生徒」を念頭に「こんな主人公で映画を」と構想を練った。生徒たちが演技し、それ以外は「自主制作なので何でも自分でやった」。

 生徒が映画づくりを提案したのは、小田さんの趣味を超えた「映画愛」を雑談などを通じて知っていたからだ。

 小田さんは12年に大学を卒業後、米国の日本人学校で教えていた際に居住していたのは北ハリウッド。

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