脱アイドル手法で少女ら描いた「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」

 【映画深層】

 もっとキラキラと“アイドル映画”っぽくすることもできた。「割と粗削りだと思います。いい意味で」と、7月14日公開の「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」が長編商業映画第1作となる湯浅弘章監督(39)は自信をのぞかせる。乃木坂46のミュージックビデオを手がけるなどアイドルものはお手のものだが、あえて粗削りな作風に挑んだ狙いとは-。

大人が見ても感じるものに

 原作は、人気漫画家の押見修造さん(37)が自身の吃音(きつおん)の悩みを基に描いた代表作。これを「百円の恋」(武正晴監督、平成26年)の脚本家、足立紳さん(45)が脚色し、湯浅監督がコンプレックスを抱える10代の男女3人の友情と苦悩のドラマに織り上げた。

 しゃべろうとすると言葉に詰まってしまう志乃(南沙良(さら))は、高校最初の自己紹介で自分の名前がうまく言えず、クラスの笑いものになる。自分の殻に閉じこもる志乃だが、ひょんなことから同級生の加代(蒔田彩珠(あじゅ))と仲良くなり、2人で音楽を始める。だが路上で練習する姿をお調子者の同級生、菊地(萩原利久(りく))に見つかり…。

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