ベネチア国際映画祭 塚本晋也監督の新作「斬、」がコンペ選出

 世界三大映画祭の一つで、8月29日にイタリアで開幕する第75回ベネチア国際映画祭の事務局は25日、主要賞を競うコンペティション部門に塚本晋也監督の新作「斬、」を選んだと発表した。

 「斬、」(11月24日公開)は、塚本監督のオリジナル脚本による初の時代劇作品。江戸末期の農村を舞台に、一人の浪人と彼に関わる人たちを通して生と死の問題を描く。俳優の池松壮亮さんが浪人役を、蒼井優さんが農家の娘役を演じる。

 塚本監督は、2002年の第59回同映画祭で「六月の蛇」がコントロ・コレンテ部門(現オリゾンティ部門)の審査員特別賞を、2011年の第68回では「KOTOKO」で、オリゾンティ部門で最高賞に輝いたことがある。同部門は革新的な映画に与えられる賞。一方、今回のコンペティション部門選出は、「鉄男 THE BULLET MAN」(第66回、09年)、「野火」(第71回、14年)に続いて3度目だが、受賞はまだない。

 塚本監督は「初めての時代劇とともにベネチアの地を踏めるのがうれしい。行く、というより、帰ってきた、と思わせてくれる映画祭。池松さん、蒼井さんらの素晴らしい演技を見ていただけるのが、一番の喜びです。同時に、今を生きる人たちの心に、鋭い刃を突きつけたい」とコメントした。

 コンペの審査員長は、昨年の同映画祭で「シェイプ・オブ・ウォーター」が最高賞の金獅子賞に輝いた、メキシコ出身のギレルモ・デル・トロ監督が務める。

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