「詩季織々」10年来の夢を実現 中国の監督が日本のアニメ会社とタッグ

 第1話は実写映画で実績のあるイ・シャオシン(易小星)監督、第2話は新海作品でメーンスタッフを務めてきた竹内良貴(たけうち・よしたか)監督、そして第3話は総監督を務めたリ監督自身といういずれも30代前半の若手が手がけている。

 「世界トップのCWFの表現力で、中国が今どうなっているか、世界に発信したいという思いがあった。『上海恋』には石庫門(せきこもん)という上海ならではの建物が登場するが、都市開発でどんどん壊されている。昔の上海の風景をアニメーションの力で永遠に残したいという気持ちもありました」

29歳で制作会社設立

 子供のころからアニメや漫画は大好きだった。日本のテレビシリーズ「スラムダンク」などに夢中になったが、まだ学校でアニメを学ぶ環境はなく、上海の東華大学に進んで建築デザインを専攻する。だが建築は仕方なく選んだだけで、好きな絵を丸写しするなどして独自にアニメを研究。特に日本のテレビアニメ「最終兵器彼女」の影響は大きく、将来はアニメ作家になるという決意を固めた。

 ちょうど自宅の向かいにアニメスタジオがあり、大学卒業後、運よく入社。アニメーターが5~6人しかいないような小さなスタジオで、動物のキャラクターを登場させて政治的な風刺を込めるといった刺激的な作品を作っていた。

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