映画「黒猫中隊」の楊監督「台湾の犠牲、教訓に」

 黒猫中隊のドキュメンタリー映画「疾風魅影 黒猫中隊」を撮影した楊●(=にんべんに布)新(よう・ふしん)監督(57)は産経新聞の取材に、同部隊は米中台関係の「象徴」だとし、「大国の対抗の下で台湾は犠牲になった。この事実から何らかの知恵を学び取ることができれば」と述べた。

 楊氏は、米国がU2の偵察により中国の核開発の状況を把握した結果、国交樹立に転じたと指摘。「台湾が断交されたことは悲しいが、米中が核戦争に至らなかったことは不幸中の幸いだ」と話す。 

 楊氏は母親が日本統治時代の台湾、父親が中国大陸出身。撮影の動機は50歳を過ぎ、「父母も私も戦争の恐怖の下で育ったが、(中台の)問題は今に至るまで解決していない」と考えたことだという。

 楊氏によると、台湾の戦争映画は美化か喜劇化に二分され「事実を深く掘り下げるものがない」。このため、撮影では神風特別攻撃隊を題材にした日本映画「永遠の0」を意識した。

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