ジャニー喜多川さん、素顔は「優しいおじさん」 コンサートでJr.の子供たちのため自販機近くに100円玉

 嵐、関ジャニ∞ら人気男性アイドルを数多く抱えるジャニーズ事務所の総帥、ジャニー喜多川(本名・喜多川拡=ひろむ)社長が9日午後4時47分、解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血で死去した。87歳だった。先月18日午前11時30分頃、東京・渋谷の自宅で体調を崩して倒れ、心肺停止状態で港区内の病院に救急搬送されていた。半世紀以上にわたり日本のエンターテインメント界をリードした巨星が逝った。

 日本の芸能史に輝く足跡を残したジャニーさん。嵐、関ジャニ∞ら人気アイドルを数多く抱えるジャニーズ事務所の総帥だが、多くの関係者は「人柄は優しく、若手タレントの成長を楽しみにしていた」としのんだ。

 所属タレントが出演するコンサート会場には、帽子を深めにかぶるなど地味なスタイルで頻繁に足を運んでいた。その様子は「威圧的な雰囲気はなく、慌ただしく作業する関係者が気づかないことも多かった」と振り返り、「現場に気を使わせたくないという思いもあったのでは」と明かす。

 一方で「会場にある自動販売機の近くに100円玉を並べていた」との証言も。理由は「会場に来た(ジャニーズJr.ら)子供たちが飲み物を買いやすいようにしていた」。タレントにとって、まさに優しいおじさんだったのかもしれない。

 温かい心遣いは所属タレントや関係者、ファンだけでなく取材陣にもおよんだ。公演取材などではスポーツ紙の記者を別室に招き、食事をしながらインタビューに応じることも多く、ときにはタレントに対する愛情を熱く語っていた。芸能事務所のトップが、ざっくばらんな雰囲気の中で取材を受けるのは、異例のスタイルだった。

 ジャニーさんは病院に搬送される前日の17日、ジャニーズの若手が多数出演するNHK BSプレミアム「ザ少年倶楽部」の収録現場を訪れていた。同番組の関係者は「ジャニーさんは未来を担うタレントの活躍を見守るのが好きなようで、ほぼ毎回、目立たないような服装でいらっしゃっていました」と述懐。別の関係者は「町に紛れ込みながら真実を見抜く、水戸黄門のような方でした」とたとえていた。

 スターを夢見る若者を見守ってくれたジャニーさんは“神様”だった。

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