吉本興業、所属芸人から不満続出で分裂危機…岡本社長がダラダラ5時間半会見

 パワハラに加え、経営トップとしての会社の不祥事の責任を減俸だけで済ませ、社長の椅子にしがみつく姿勢に報道陣から失笑が漏れた。

 岡本社長の会見前、日本テレビ系「スッキリ」に生出演した加藤は、宮迫と亮の会見を番組内で見て「こんな会社あるのか。経営側、絶対変わらなきゃ駄目。でないと僕は退社します」とまで言い切った。松本が「大崎さんが辞めるときは俺も辞める」と言ったのは対照的だった。関係者によると、社内では闇営業騒動の収拾に携わっていた取締役の1人が20日付で退社しているという。

 岡本社長は泣いたり、言い訳したり、会社のトップとは思えない回りくどい釈明でダラダラ5時間超も回答。社長の会見後には退社を希望する社員も出ているという。

 また、NON STYLEの石田明(39)ら所属芸人もSNSなどで不満を爆発させており、加藤に同調する芸人が出ないともかぎらない。宮迫が加藤とタッグを組んだ場合、不満分子がそこへ集結する可能性があり、吉本の分裂は絵空事ではない。

 ◆組織のコンプライアンス問題に詳しい郷原信郎弁護士 「何を根拠に芸人を処分し、それをなぜ撤回するのか、説明できていない。根本には、芸人との契約関係が極めて曖昧な組織運営の実態がある。コンプライアンスの前提となる、会社と所属芸人の利害が対立した際に対応できる枠組みもなく、企業の体をなしていない」

■岡本 昭彦(おかもと・あきひこ)

 1966(昭和41)年12月23日生まれ、52歳。奈良市出身。天理大外国語学部卒業後、91年4月1日に吉本興業へ入社。マネジャーとして93年からダウンタウンらを担当し、テレビ番組制作を長く手がけ、同コンビの主な番組を担当。2000年にチーフプロデューサーに昇格。今年4月1日に吉本興業の代表取締役社長に就任した。大学時代はアメリカンフットボール部に所属し、クオーターバックを務めた。

■吉本興業

 1912(明治45)年に吉本吉兵衛・せい夫婦が大阪・天満で寄席経営を始める。昭和初期にエンタツ・アチャコの漫才が人気を博し、新たな娯楽を開拓。戦後は劇場中継などテレビとの連携で演芸人気を高めた。82年、タレント養成のため吉本総合芸能学院(NSC)を開設。大阪・なんばグランド花月、東京・ルミネtheよしもとなど全国に16館の常設劇場を擁し、約6000人の芸人が所属。グループの総社員数は約1000人。今年6月に商号を吉本興業ホールディングス株式会社に変更し、会長は大崎洋氏、社長は岡本昭彦氏。

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