吉本社長の会見に響く言葉なし 人間味あふれた宮迫&亮とは対照的 芸能ショナイ業務話

 お笑い帝国が創立以来最大の危機に立たされている。吉本興業の岡本昭彦社長が闇営業問題で契約解除された宮迫博之と無期限謹慎中の田村亮のパワハラ告発を受けて22日に会見を開いた。

 会見は5時間半にも及んだが、回りくどい言い方で会見場にいた記者の心に響く言葉はなし。宮迫たちに対するパワハラ発言も「和ませようと冗談でいった」と釈明。大企業のトップとしてあるまじき言葉で、おそらく会見をテレビで見ていたタレントも同じだったのではないだろうか。

 会見に挑むにあたり、宮迫たちに引退会見のQ&Aを用意するとした同社だけに想定問答は作っていただろう。パワハラ発言に対しては必ず質問されるであろうに、どうして「冗談だった」というような記者だけでなく所属タレントをも混乱させる言葉を発したのか、用意していたのならば、お粗末としか言いようがない。

 会見前には控室から「オー!」というかけ声と拍手も聞こえた。長時間の質問攻めに対し、みんなで士気を高めるために気合を入れたのだろうが、そこからは真摯に謝罪する姿は見えてこない。また、会見には藤原副社長や法務担当者ら数人が登壇したものの、正面の席に座ったのは岡本社長のみ。岡本社長が報道陣の質問に関して考え込むような場面も多数あり周りにいる経営陣は心配そうに見つめるだけ。

 終盤になってようやく代わりに応えたりする場面も見受けられたが、一緒に並んで会見し、岡本社長が応えにくい質問は他のものがフォローするなど会社を“ファミリー”といいながら全く家族のような助け合いはなし。報道陣からは何度も「簡潔にお願いします」との言葉が飛ぶ中、「会見するなら連帯責任で全員クビ」は「冗談」であり、「岡本社長にしかできないことは」「みんなに後で聞いときます」。しかも最後は藤原副社長が「愛のある社長」と語ると、東京マネジメントセンター長は「社長は強面ですし、たしかに怖がっている社員もいると思う。ただ僕個人的には藤原(副社長)よりも岡本(社長)のほうが頼れる」などとヨイショのオンパレード。タレントや芸人に対しての愛情や誠意も見られなかった。

 一方、20日の宮迫と亮の会見は会合に参加した振り込み詐欺グループの被害者やファン芸人仲間らに対して何度も謝罪。吉本に対しては宮迫は「感謝しかない」。亮も「会社を攻撃したいとは1ミリも考えていなかった」と涙ながらに応え、それぞれ相方についての話題になると号泣。宮迫は「どんな状況でもいつも大丈夫やからといってくれた。蛍原さんに従う」。亮も「淳が俺はコンビ解散と思ってないからなといってくれた」と告白。もちろん宮迫らが嘘を付いたことから問題が拡大化していることは事実だが、報道陣のどんな質問にも真摯に応じ、会見後も再び登場して今度についての報道陣の質問に応じてくれるなど岡本社長の会見よりもよっぽど人間味があふれた会見だったと思う。

 この2つの会見を見たタレントや芸人はSNSを通じてさまざまな発言をしているが、岡本社長の減俸だけで問題が収束することは不可能に近いと思う。明石家さんまやダウンタウンの松本人志が危機を感じて動いているが、退社するタレントが続出する可能性もある。会見で失敗した吉本興業の次の一手に注目が集まりそうだ。(ちゅん)

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