ジャニー喜多川さんお別れの会に9万人超…マッチ代表あいさつ、滝沢氏が演出

 「ありがとう、ジャニーさん!」。7月9日に亡くなったジャニーズ事務所社長、ジャニー喜多川(本名・喜多川擴=ひろむ、享年87)さんのお別れの会が4日、東京ドームで営まれ、近藤真彦(55)ら所属タレント154人や事務所OB33人ら総勢3500人の関係者が参列した。芸能関係者のお別れの会が同所で開かれるのは初めて。野球をこよなく愛し、同所で366回ものステージを演出したジャニーさんが、思い出の地でショーさながらの“ラストステージ”を終えた。

 愛し続けたYOUたちが、次々に「ジャニーさん、ありがとう!」とメッセージを送った。午前11時にスタートした関係者の部。所属タレントの全員が登場して感謝の気持ちを伝えたビデオメッセージ。その最後、全員の声を重ねた「ありがとう」の大合唱に、東京ドームが包まれた。

 直後、黒いスーツにネクタイ姿のタレント154人が、弔問客の前に歩を進めた。中居正広(47)は目に涙をためていた。代表あいさつを任されたのは“長男”の近藤だった。手を震わせ、涙をこらえながら、ジャニーさんの魂「ショー・マスト・ゴー・オン(何があってもショーは続けなければならない)」を貫いた。

 「ジャニーさんの大好きな野球、球場です。東京ドームです。まさか自分のお別れの会をやるとは思っていなかったでしょうね」

 芸能関係者のお別れの会が東京ドームで開かれるのは初めて。ジャニーさんとの縁は深かった。

 1989年1月15日の光GENJIから今月3日の関ジャニ∞まで、所属タレントが通算366回ものステージを披露。大みそか恒例のジャニーズカウントダウンライブの会場でもあり、これまで延べ2000万人のファンを熱狂させた。

 また、ジャニーさんは大の野球好き。1962年に監督を務めていた少年野球チームの選手4人で第1号タレントのジャニーズを結成。東京ドームの前身、後楽園球場で開催された59年6月25日の天覧試合も観戦していた。

 約20分間のセレモニーを演出したのは、昨年末にタレントを引退し、ジャニーさんの後継者としてプロデューサーとなった滝沢秀明氏(37)。前日3日に開催された関ジャニ∞のコンサートステージを利用。巨大スクリーンにはSMAPの「世界に一つだけの花」など各グループの名曲によるライブ映像で恩師を送った。

 ライブ映像にも、祭壇に飾られたイラストにも、マッチや東山紀之(52)ら所属タレントのほか、事務所を去ったOBが登場。弔問客の席には歌手の郷ひろみ(63)や元シブがき隊の薬丸裕英(53)らOB33人が並んだ。道半ばでたもとを分かつことになった仲間との絆を、ジャニーさんの魂が再び結んだ。

 故人が愛した胡蝶蘭100鉢で彩られた祭壇に献花を終えた弔問客を、木村拓哉(46)、TOKIO、V6、嵐ら時代を彩ったアイドルたちが深々と頭を下げて見送った。

 午後2時から行われた一般の部には、8万8000人のファンが集結。東京ドーム“367回目”のステージを、ジャニーさんは天国から見守っていた。

★ジャニーさんと野球

 のちにジャニーズ事務所結成のきっかけとなる少年野球チームの子供たちを後楽園球場に連れて、巨人・長嶋茂雄がサヨナラ本塁打を放った59年の天覧試合も観戦するほど野球好きだった。また、父、諦道(かいどう)さんが46~48年にプロ野球・金星スターズ(ロッテの前身球団の一つ)のチームマネジャーを務めるなど縁が深かった。

■ジャニー喜多川(じゃにー・きたがわ)

 本名・喜多川擴(ひろむ)。1931(昭和6)年10月23日生まれ。米ロサンゼルス出身。62年にジャニーズ事務所を創業し、少年隊、SMAP、嵐ら人気グループを輩出。永年のショービジネスに対する多大な情熱と功績が評価され、2002年度の菊田一夫演劇賞・特別賞を受賞。12年の「チャート1位を獲得した歌手を最も多くプロデュースした人物」など、3つのギネス世界記録に認定された。

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