ナイツ塙が分析する関東芸人がM-1で勝てないワケ

 今や年間4000組以上の若手漫才師たちが日本一を目指してしのぎを削る漫才コンクール「M-1グランプリ」。一握りしか残れない決勝の舞台は漫才師憧れの“聖地”だが、歴代優勝者が圧倒的に“西高東低”であることはあまり知られていない。その実態に切り込んだのが、「ナイツ」塙(はなわ)宣之さん(41)の新刊『言い訳 関東芸人はなぜM-1に勝てないのか』(聞き手・中村計、集英社新書)だ。お笑いの“甲子園”ともいえるM-1は、関東芸人にとって鬼門であり続けるのか-。決勝進出経験もある塙さんに聞いた。  (文化部 花房壮)

言葉のハンデ?

 M-1グランプリは平成13年に初開催。現在は結成15年以内であればプロ、アマを問わず出場できる。昨年は4640組がエントリーし、同12月の決勝では「霜降り明星」が史上最年少で優勝したことは記憶に新しい。今年も8月から各地で予選が始まっており、決勝進出の顔ぶれが注目されている。

 そんな漫才頂上決戦を制した歴代王者のうち、関西出身ではない芸人は「アンタッチャブル」、「サンドウィッチマン」、「パンクブーブー」など数少ない。なぜ、関東芸人はM-1で優勝できないのか。

 「(言葉の)圧力がちょっと出にくい、というのがあるのかもしれない。爆笑問題の田中(裕二)さんのように『なんでだよ!』と(強い圧力を)出せる人もいるが、関東芸人では全体的に少ない。言葉の問題があるかもしれないが…」

 塙さんによると、関西芸人の王道である「しゃべくり漫才」の核には“怒り”があるという。怒りは感情の中で最も熱量が高く、お客さんへのインパクトも強い。関東の言葉よりも、怒りの感情が乗りやすい関西弁は「しゃべくり漫才の母国語」であり、大阪は「サッカーで言うところのブラジル」だという。

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