狙われる地下アイドル、熱狂的ファン愛憎の分岐点 必要以上に優しくされて勘違いするファンも

 暴走ファンは手に負えない。アイドルグループ「天使突抜ニ読ミ」のメンバーがファンの男から受けた強制わいせつ事件。思いをこじらせたファンの犯行だが、自宅近くで待ち伏せするなど犯行は恐怖でしかない。アイドルが狙われている。

 強制わいせつ致傷などの疑いで警視庁に逮捕されたのはさいたま市北区、無職、佐藤響容疑者(26)。1日夜、東京都内にある女性の自宅マンション敷地内で待ち伏せ、玄関前で押し倒してわいせつな行為をし、擦り傷などの軽傷を負わせた疑い。

 佐藤容疑者は女性が悲鳴を上げたため逃走。防犯カメラ画像などから浮上した。女性の熱狂的なファンだった。

 女性は事件後、活動を休止。グループの公式サイトは女性について「顔にも傷を負わされ、精神的にもかなり厳しい状況にありますが、徐々に回復へ向かっている最中です」と報告している。

 ファンの暴走というとNGT48の事件が記憶に新しい。AKBグループという大手アイドルでさえ、ファンの暴走を防ぐことが難しい今、地下アイドルと呼ばれるグループならばなおさらだ。

 地下アイドルに詳しい芸能関係者は「SNSの普及でアイドル自身もファンとつながりやすく、自身でセールス活動もできるので、大手事務所に所属しなくても良くなった。一方、ファンは既存の芸能事務所やイベンターよりも直接接触しやすく距離が近い分、増長しがちだ」と指摘する。

 地下アイドルが活動を続ける上で、避けられない特殊な事情もある。

 「アイドルたちはグループを維持するため、イベントに来て、CDやグッズを購入するファンをつなぎとめないといけない。そのため必要以上にファンと優しく接してしまい、勘違いさせてしまうことも少なくありません」と先の芸能関係者。

 「既存の大手芸能事務所ですら、熱烈なファンからタレントを守るのが大変です。大手なら社用車で送迎もできるが、地下アイドルは現地集合で送迎もなしというのが常態化しているライブ会場でもファンと直接接することになるので、トラブルが起きやすくなるのは当然だろう」と芸能プロデューサーの野島茂朗氏は指摘する。

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