【衝撃事件の核心】「楽しい時間をありがとう」から一転「嫌な女」…アイドルを刺した男のゆがんだ妄想

 男のゆがんだ愛情と、警視庁の対応の不手際が招いた悲劇だったのか。東京都小金井市で、アイドル活動をしていた女子大生がファンの男に刺された事件。発生から1週間が過ぎ、動機や犯行時の様子など詳細が明らかになってきた。女性から事前に被害の相談を受けていた警視庁の“失態”も次々に判明。当初からストーカー事案とは判断せず、対応が最小限にとどまっていた。男はツイッターを通じて女性に一方的に好意を寄せていたとみられ、アイドル活動の隠れた危険性も指摘されている。

 ■「助けて」必死の通報

 21日午後5時ごろ、東京都武蔵野市の亜細亜大3年、冨田真由さん(20)は、事件現場のライブ会場に到着する直前、男に声を掛けられた。

 「冨田さんですか?」

 男は京都市右京区の造園業、岩埼(いわざき)友宏容疑者(27)=殺人未遂容疑で送検。1月以降、冨田さんのツイッターやブログなどに執拗(しつよう)に書き込みを繰り返していた人物だった。

 冨田さんは「そうです」とだけ応じたが、男は「お話できますか」と続けてきた。冨田さんは「急いでいますから」と立ち去ろうとし、スマートフォンを手に取った。警視庁は事件前、「岩埼容疑者の姿を見かけたら110番通報するように」と冨田さんに伝えており、冨田さんは110番通報をしようとしたとみられる。

 その様子を見た岩埼容疑者は突然、所持していた折りたたみナイフで襲いかかった。

 「きゃー、助けて」

 午後5時5分12秒、電話は警視庁通信指令本部につながったが、届いたのは冨田さんの悲鳴だけだった。事件を目撃した通行人からの110番通報で警視庁小金井署員が現場に到着したのは午後5時12分14秒。冨田さんは首や胸など20カ所以上を刺されていた。

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