山口組分裂カーチェイス、白昼堂々の射殺…実録やくざ映画ほうふつ「血の報復」不気味な予兆

【衝撃事件の核心】

 やはり抗争は収まっていなかったのか。店舗や保育園が立ち並ぶ岡山市の住宅街で5月31日午前、指定暴力団神戸山口組直系組幹部が射殺される事件が起きた。指定暴力団山口組の分裂に伴う対立抗争が背景にあるとみられ、地域住民は恐怖に震えた。これに先立つ今年3月、山口組と神戸山口組が本拠を置く兵庫県でも白昼堂々、衝突が起きていた。両団体の組員らが乗った車がカーチェイスを繰り広げ、兵庫県警は暴力行為法違反容疑などで組員ら20人超を逮捕した。うち1人の公判で明らかになったのは、分裂後、水面下で行われていた引き抜き・妨害工作の数々。神戸地裁は事件の背景に対立抗争があると指摘した。抗争が激化すれば、市民にも被害が及ぶ事態に発展する可能性がある。有識者は「規制が厳しい特定抗争指定暴力団に指定し、被害を抑止するべきだ」と提言する。

 怒号を響かせ、車襲撃

 3月5日。昼近くとなっていた神戸市中央区割塚通の路上。黒塗りの高級車や灰色の大型高級車10台以上が、幅寄せや追い越しをしながら爆走していた。映画さながらのカーチェイス。やがて車は互いに幅寄せすると、衝突した。

 車を止め、降りてきた10人以上の男らは怒号を上げながら、持っていた金属製の靴べらなどで一方の車のフロントガラスやドアを破壊。襲われた車の助手席に乗っていた男は、車内から催涙スプレーを噴射して応戦すると、爆音を響かせながら走り去った。

 「神戸は多くの組事務所があるので、いつか抗争が起きるのではと不安だったが、現実に目撃すると怖い」。こう話すのは、現場近くで飲食店を営む女性。懸念した抗争が現実化した瞬間だった。

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