「死んじゃうよ」「ごめんね」娘は両親の服をつかみ冷たい川の深みへ 利根川心中で娘が明かした悲痛な決意

【衝撃事件の核心】

 埼玉県深谷市を流れる利根川で昨年11月、両親を溺死させたとして殺人と自殺幇助(ほうじょ)の罪で起訴された三女、波方敦子被告(47)=同市稲荷町北=に、さいたま地裁は6月23日、懲役4年の実刑判決を言い渡した。母は認知症、一家を養ってきた父も病気に倒れ、生活保護を申請しながら一家心中の道を選んだ3人家族。「死んじゃうよ」「ごめんね」-。生き残った娘は、法廷で心中に至る様子を生々しく語った。(さいたま総局 菅野真沙美)

 「あっちゃん、ごめんな」

 波方被告が心中を決行したのは昨年11月21日。いつものように、認知症とパーキンソン病を患った母=当時(81)=を軽乗用車の助手席に、父=同(74)=を後部座席に乗せてドライブに出かけた。

 昼ごろ、かねて自殺場所として考えていた利根川に下見に行き、暗くなるまでの時間つぶしを兼ねて群馬県内のダムに車を走らせた。ダムでの心中は車ごと飛び込める場所がなく断念した。最初に心中を持ちかけた父は「電車に飛び込むのはどうか」と提案したが、波方被告は「遺族への賠償金が高いから」と反対した。

 夕方になり、再び利根川に戻ってきた波方被告は、車を降りて川縁で自分と父の携帯電話を折って壊し、財布の中身とともに川に投げ捨てると、再び運転席に乗り込み、河原をスピードを上げ川に突っ込んでいった。後部座席から「あっちゃん、ごめんな」とつぶやく父の声が聞こえた-。

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