ちらつかせた「球界の大物OB」の影 巨人元選手を賭博に引き込んだ大学院生

【衝撃事件の核心】

 球界を揺るがした巨人元投手らによる野球賭博事件で、賭博開帳図利幇助(ほうじょ)罪などで公判中の笠原将生被告(25)に野球賭博をさせ、違法な世界に引きずり込んだとされる張本人がついに逮捕された。「球界大物OBのマネジャーをしている」と吹聴していた大学院生の松永成夫容疑者(40)だ。「松永ルート」の着手で、野球賭博事件の捜査はいよいよ本丸である暴力団の関与へと向かうことになる。球界を汚染した野球賭博はまだまだ幕引きにはほど遠い。

 ■「バカラやってみたんですよ」 大学院生に誘われ違法賭博…球団が注意後、間もなく野球賭博も

 「バカラっていうのをやってみたんですよ」

 笠原被告が賭博開帳図利罪で公判中の元飲食店経営、斉藤聡被告(38)にそんなメッセージを送ったのは平成26年春のことだったという。

 笠原被告は当時は名古屋市内に遠征中のはず。「何? 名古屋のバカラ? 大丈夫かそれ?」と聴く斉藤被告に対し、笠原被告は「全然大丈夫です。面白いです。68万円くらい勝ったんです」と悪びれる様子もなく返信してきた。

 後日、巨人にバカラ賭博をやる違法カジノに出入りしていたことが発覚した笠原被告に対し、巨人は罰金を科した上で厳重注意処分としたものの、外部に公表はしなかった。

 そのバカラ賭博に誘ったのは誰なのか。今月12日、松永容疑者と同時に賭博開帳図利容疑で逮捕された大学院生、大石健太郎容疑者(26)だった。大石容疑者は笠原被告の中学・高校の野球部の先輩だった。

 それまで私的な賭けマージャンには興じていた笠原被告だが、暴力団が関与するとされる違法な賭博に参加するのは初めて。賭博の深い泥沼に足を踏み入れた瞬間だった。

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